2026/09/20 00:00

アカシジア(akathisia/静座不能)は、主に薬の影響などで起こる、
「じっとしていたくても、じっとしていられない」強い落ち着かなさを特徴とする状態です。
何が起きる状態?
本人の内側に「動かずにはいられない」という強い焦燥感があり、外から見ると、
足を絶えず動かす、貧乏ゆすりをする、立ったり座ったりする、部屋を歩き回る、
寝ていても脚を動かしたくなる、といった行動がみられます。
単なる「落ち着きがない性格」とは違い、本人にとって非常につらい身体的・精神的苦痛になることがあります。
主な原因
代表的なのは薬剤性です。
特に一部の抗精神病薬で起こることが知られていますが、抗うつ薬や吐き気止めなどでも起こる場合があります。
薬を開始した後だけでなく、増量・減量・変更・中止後に出るケースもあります。
背景にはドーパミンなどの神経伝達系の変化が関係すると考えられていますが、仕組みは完全には解明されていません。
何が問題なのか
重要なのは、アカシジアが不安、パニック、うつ状態、精神疾患の悪化などと間違われることがある点です。
「精神的に不安定だから薬を増やそう」と判断されたものが、
実際には薬によるアカシジアだった場合、
原因となっている薬によっては症状がさらに悪化する可能性があります。
また重症になると、不眠や強い苦痛につながり、自傷・自殺念慮との関連も報告されているため、軽視できません。
対処は?
薬を飲み始めたり変更したりした後に「じっとしていられない」「脚を動かさずにはいられない」という症状が出た場合は、
自己判断で薬を中止せず、処方した医師・薬剤師へ早めに相談することが重要です。
医師は症状と薬の開始・変更時期を確認したうえで、原因薬の減量・変更などを検討し、必要に応じて症状を抑える薬を使用することがあります。
診察時には、
「いつから始まったか」「どの薬をいつ開始・増量・減量したか」「座っているとどんな感じになるか」「歩くと楽になるか」「夜眠れるか」
を伝えると判断材料になります。
特に、耐えられないほどの焦燥感、自分を傷つけたい・死にたいという考えが出ている場合は、次回予約を待たず、すぐ医療機関へ相談してください。